櫻田代表幹事 ロシアの天然ガスなど事業“依存度下げるべき”

経済同友会の櫻田代表幹事は17日の定例会見で、政府が権益を維持するとしている、ロシアで進められている天然ガスなどの開発事業について、将来的な撤退に向けて徐々に依存度を下げるべきとの考えを示しました。

この中で櫻田代表幹事は、日本の大手商社などが参画する形で、ロシア極東で進められている天然ガスなどの開発事業をめぐり、政府が権益を維持するとしていることについて「今、権益を手放せば、中国に利するという政府側の発言はそうかもしれないが、ただ、5年、10年続けるのかというのも違うと思う」などと述べました。

そのうえで「時間稼ぎをしながらロシア以外の国に資源の購入先を求めていく戦略なのだろうと私は思っている」と述べ、将来的な撤退に向けて徐々に依存度を下げるべきとの考えを示しました。

一方、新型コロナの感染対策が長期化する中、マスクの着用の在り方について、櫻田代表幹事は「国民全体で3回目のワクチンの接種率が高まれば、経済をしっかり回すためにも、広い空間、通気のよいところであれば外してよいと思う。いつまでもマスクがないと生活できない状況は健全ではない」などと述べ、ワクチン接種のさらなる加速や飲み薬の普及などを進めながら着用の緩和を進めていくべきだとの考えを示しました。