体操女子は世代交代 世界選手権の代表は10代の3人

体操女子ではエースとして東京オリンピックで銅メダルを手にした村上茉愛さんや寺本明日香さんなど、長年日本代表をけん引してきた選手たちが引退しました。

ことしのNHK杯、出場選手の顔ぶれは大きく変わりました。

全日本選手権の得点を持ち越した今大会の上位6人のうち5人が10代の選手で、世代交代を迎えた中でしれつな優勝争いとなりました。

すべての選手に初優勝がかかる状況で、大会を制したのは17歳の宮田笙子選手。

持ち味の脚力と瞬発力を生かし、去年の全国高校総体で優勝しただけでなく、日本体操協会の田中光強化本部長が「今、日本でいちばん得点が取れる選手」と高く評価しています。

その宮田選手は全日本選手権で段違い平行棒と平均台でともに落下するなどミスが出て2位となり、立て直しを誓っていました。

NHK杯までの3週間ほどの短期間で徹底的に取り組んだのが、段違い平行棒の演技を最初から最後まで続ける『通し練習』でした。

スタミナを強化しながら緊張感を持った状態でいかに演技を通しきれるか、何度も何度も繰り返しました。

さらに得意のゆかでは、全日本選手権の演技構成よりも難度を下げ「絶対にできるので落ち着いて演技ができた」と、確実に得点を積み重ねて初優勝を手にしました。

今大会の結果を受けて世界選手権の代表に選ばれたのは、宮田選手のほかに、最後まで優勝争いをした17歳の笠原有彩選手、19歳の山田千遥選手と、10代の選手たち。
宮田選手は「自分より若い子も多いので尊敬される存在でありたい。日本を代表することを皆で心に持って一緒に取り組んでいければ」と自覚を見せ、笠原選手は「寺本さんみたいに日本を引っ張っていける選手になって、世界でも自分の演技をアピールできるようにしたい」と決意を示しました。

ことし10月に開幕する世界選手権に向けて、田中強化本部長は「ここからどれだけ難度を上げ、レベルアップをできるか。世界の個人総合で戦うためには、4つの種目の合計で55点から56点はないといけないと思うので、これからそこに乗せられるように要素を探っていきたい」と話していました。