トライアスロン世界シリーズ 東京パラ銀の宇田秀生が3位 横浜

トライアスロンの世界最高峰、世界シリーズの大会が横浜市で開かれ、パラトライアスロンでは去年の東京パラリンピックで銀メダルを獲得した宇田秀生選手が3位に入りました。

世界最高峰の世界シリーズは海外からも選手を招いて開催され横浜市の山下公園周辺のコースを舞台に行われました。

午前中に行われたパラトライアスロンはオリンピックの距離の半分となる750メートルを泳ぐスイム、20キロを自転車で走るバイク、5キロを走るランで争われました。

このうち、男子運動機能障害のPTS4のクラスには東京パラリンピックでこの競技で日本勢初のメダルとなる銀メダルを獲得した宇田選手が出場しました。

右腕を事故で失った宇田選手は、最初のスイムで出場した8人の選手のうち5番手と大きく出遅れますが、2種目めのバイクでトップのタイムをマークして前を走る選手との差を縮めます。

最後のランでは2人をかわし、1時間1分5秒のタイムで3位でフィニッシュしました。

優勝は東京大会の金メダリストでフランスのアレクシ・アンカンカン選手でした。

このほかの日本勢は東京大会で6位に入賞した男子車いすのクラスの木村潤平選手が2位、クロスカントリースキーとバイアスロンで北京パラリンピックに出場した佐藤圭一選手が男子運動機能障害のPTS5のクラスで6位でした。

宇田「パリ大会でもまた表彰台に」

3位となった宇田秀生選手は「去年の東京パラリンピックをピークとして、そのあとちょっと休んでまだまだ戻らないなという感じです。近くで大きな声援をいただいたので、頑張って走ることができました」とレースを振り返りました。

そして2年後のパリパラリンピックに向けては「パリ大会でもまた表彰台に上がって目立ちたいなと思っています」と話す一方で、今回のレースでフランスの選手2人が1位と2位になったことに触れ「パリまで遠いなと思いました」と苦笑いしていました。

ウクライナの選手 渡航費などの支援を受けて出場

今回の大会にはロシアによる軍事侵攻が続くウクライナの選手が渡航費などの支援を受けて出場しました。

大会に出場したのはいずれも東京パラリンピックにも出場した、男子視覚障害のクラスのアナトリー・バルフォロミエフ選手と、女子運動機能障害PTS5のクラスのアリサ・コルパクチ選手の2人です。

2人は14日の午前中に行われたレースに出場しいずれも完走しました。

ウクライナ選手団の受け入れにあたり、横浜市と日本トライアスロン連合などで作る大会の組織委員会は、大会期間中の渡航費や滞在費などの支援を行っていて、日本トライアスロン連合によりますと、ロシアによる軍事侵攻のあと、ウクライナの選手が日本国内の国際大会に出場するのは初めてだということです。

レースのあと、バルフォロミエフ選手は「21世紀にこのような戦争が起こることはとても考えられない。ロシアとウクライナの両方の国でたくさんの人が亡くなっているので、2つの国の人がこれ以上、誰も亡くならないことを祈っている」と話していました。