G7外相会談 ウクライナ支援や世界的な食糧不足問題など協議

ドイツで開かれているG7=主要7か国の外相会合は13日、ロシアの軍事侵攻を受けるウクライナへの支援のほか、軍事侵攻によって穀物の輸出が滞り、世界的に懸念されている、食糧不足の問題などについて協議が行われました。

ドイツ北部で開かれているG7の外相会合は13日、林外務大臣や、ウクライナのクレバ外相も参加して、ロシアによる軍事侵攻の対応について協議しました。

また、ウクライナからの穀物の輸出が滞っていることで、懸念されている食糧不足の問題など、軍事侵攻の影響による世界的な課題への対応についても意見を交わしました。

議長国ドイツのベアボック外相は「ロシアが、ウクライナから世界への穀物の輸出を妨げている。非常に危険なことだ」と非難しました。

またウクライナのクレバ外相は、会合の合間を縫って、G7各国の外相と個別に会談を重ねました。クレバ外相は記者団に「ロシアの資産を差し押さえ、ウクライナへ譲るよう求めた」と述べ、ロシアに経済的な代償を支払わせるための行動を、G7各国に求めたことを明らかにしました。

このほか、13日の会合では、海洋進出を強める中国や北朝鮮の核・ミサイル開発などに関する議論も行われました。

G7の外相会合は14日、会議の成果を声明にまとめ、閉幕する予定です。

林外相「一層の連携強化を図ることができた」

一連の協議のあと、林大臣は記者団に「ロシアのウクライナ侵略が止まらない中で、G7の外相が一層の連携強化を図ることができ、意義のある機会だ」と成果を強調しました。

そのうえで「国際社会が一致して、力による一方的な現状変更は認められないことを示し、連携して対応する必要があり、今回の議論も踏まえ、近く行われるアメリカのバイデン大統領の日本訪問や来月のG7サミットなどにつなげていきたい」と述べました。

ウクライナ クレバ外相「EUの団結が続くか乱れるか重要な局面」

G7=主要7か国の外相会合に参加したウクライナのクレバ外相は、13日、EU=ヨーロッパ連合が、ロシアからの石油の輸入を年内に禁止する制裁案について合意に至っていないことをめぐり「禁輸で折り合えなければ、プーチン大統領は、EUの団結が乱れた最初の事例だと、祝うだろう」と述べました。

今月4日に発表されたEUの制裁案をめぐっては、すべての加盟国の同意が必要ですが、ロシアからの石油に大きく依存するハンガリーが経済的な影響が大きいとして反対しているほか、スロバキアやチェコも猶予期間を求めているとされています。

クレバ外相は「EUの団結が続くか、それとも乱れるか、重要な局面だ。プーチン大統領は、長年、ウクライナへの政策をめぐってEUの団結を乱すことを目指してきた。すべてうまくいくことを期待する」と述べました。