脳性まひ児童 コロナワクチン後に死亡 専門家「評価できない」

5歳から11歳の子どもを対象にした新型コロナウイルスワクチンについて、厚生労働省は脳性まひの11歳の児童が接種後に死亡していたと公表しました。
接種後に11歳以下の子どもの死亡が確認されたのは初めてで、接種との関連は現時点で評価できないとしています。

厚生労働省は13日開いた専門家部会で、先月28日にワクチン接種を受けた11歳の女子児童が死亡したと、医療機関から報告を受けたことを明らかにしました。

接種後に11歳以下の子どもの死亡が確認されたのは初めてです。

この児童は脳性まひで人工呼吸器をつけた状態で入院していて、ファイザーのワクチンの2回目の接種を受けた2日後に亡くなったということです。

主治医からの報告では、死因は心不全や呼吸不全とみられ、心臓の筋肉に炎症を起こす「心筋炎」を発症した疑いがあるものの、症状や検査では確定できなかったとしています。

一方、国の専門家は心筋炎と診断できる十分な情報がなく、もともとの症状で呼吸不全を起こした可能性も考えられるとして、接種と死亡との関連は現時点で評価できないとしています。

今月6日までに5歳から11歳の子どもに行われた接種は、推計で170万回余りとなっています。