静岡 熱海土石流災害で最終報告書「組織的な対応の失敗」

静岡県熱海市で起きた土石流の起点にあった盛り土の造成をめぐり、行政の対応が適切だったかどうか検証してきた県の第三者委員会が、最終報告書を取りまとめ、県と熱海市の連携不足などを指摘し「組織的な対応の失敗」があったと総括しました。

去年7月に熱海市で発生した土石流の起点にあった盛り土の造成をめぐり、県と熱海市の当時の対応が適切だったかどうか検証してきた県の第三者委員会は13日、最終報告書を取りまとめ公表しました。

この中で、盛り土が崩壊した場合に起きる、最悪の事態を想定していなかった失敗や、盛り土を造成した不動産会社が、熱海市に提出した届け出に不備があったにもかかわらず、適切な対応がとられなかった初動についての失敗、それに、市が2011年に崩落防止の対策を求める「措置命令」の発出を見送ったことなどについて、断固たる措置をとらなかった失敗があったと指摘しました。

そのうえで、県と熱海市の連携不足などを指摘し、盛り土に対する行政の対応について「組織的な対応の失敗」があったと総括しています。

さらに報告書では、こうした検証結果を踏まえた教訓として、二度と同じような災害が起きないよう、県と市が連携を強化することなどを提言しています。
最終報告書について難波副知事は「失敗と指摘され、責任を感じている。被災者の方や被害を受けられた方に申し訳ないと思っている。提言を受け止めて、行政対応の改善を図っていきたい」と述べました。