中国 1年7か月半ぶり元安ドル高水準に コロナ拡大・米利上げで

13日の中国、上海の外国為替市場は新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、経済の先行きに対する警戒感が強まっていることなどで人民元を売ってドルを買う動きが進み、一時、おととし9月以来の元安ドル高水準をつけました。

13日の中国、上海の外国為替市場は人民元を売ってドルを買う動きが進み、一時、1ドル=6.8人民元台と、おととし9月以来、およそ1年7か月半ぶりの元安ドル高水準になりました。

人民元はドルに対してこの1か月で6%余り値下がりしていて、急速に元安が進んでいます。

これは、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で上海など各地で厳しい外出制限が続いて中国経済の先行きに対する警戒感が強まっていることや、アメリカで利上げが進められて金利が中国よりも上昇しているためです。

市場関係者は「午後に金融当局の関係者が元安をけん制する発言を行ったと伝わると人民元を買い戻す動きも出た。ただ、市場では景気対策として中国の中央銀行が実質的な政策金利を引き下げるとの見方があり、今後さらに元安が進む可能性もある」と話しています。