国連安保理 女性の権利制限強化のタリバンを各国が非難

アフガニスタンのイスラム主義勢力タリバンが、女性が髪を隠すのに用いる「ヒジャブ」の着用についての指針を発表し、女性の権利を制限する動きを強めていることについて、国連の安全保障理事会で対応を協議する会合が開かれ、各国がタリバンを非難しました。

アフガニスタンのタリバン傘下の勧善懲悪省は今月7日、イスラム教徒の女性が人前で髪を隠すのに用いるスカーフ「ヒジャブ」の着用について指針を発表し、家族以外の男性の前では目だけを出し、顔を覆うことを義務づけたほか、特段の理由がないかぎり女性は家にいたほうがよいとするなど、女性の権利を制限する動きを強めています。

これを受けて国連安保理では12日、対応を協議する会合が非公開で開かれました。

会合を前に会見したアイルランドのネイソン国連大使は「過去の残酷なやり方に戻りつつある。考えられる中で最も厳しい規制だ」とタリバンを非難しました。

また、ノルウェーの国連次席大使も「タリバンの政策は経済危機への対処より、女性の抑圧に重きを置いている。アフガニスタンの平和と安定に害をもたらす」と述べ、タリバンに対して女性の権利を尊重するよう求める安保理の議長声明の取りまとめを目指すと明らかにしました。

これに関連して、国連のグテーレス事務総長も自身のツイッターに「タリバンには女性との約束と、国際人権法のもとでの義務を守るよう改めて求める」と投稿しています。