コロナ オミクロン株の「BA.4」と「BA.5」 国内の検疫で初確認

新型コロナウイルスのオミクロン株のうち南アフリカで置き換わりが進んでいる2種類の変異ウイルスの感染が、国内の検疫で初めて確認されました。WHO=世界保健機関は入院に至るリスクに差はないとしていて厚生労働省は「現時点で対策を変えることは考えていない」としています。

感染が確認されたのはオミクロン株のうち「BA.4」と「BA.5」と呼ばれる変異ウイルスです。

厚生労働省によりますと、先月22日に南アフリカから成田空港に到着した50代の男性が「BA.4」に先月29日にスペインとザンビアから成田空港に到着したいずれも60代の男性2人が「BA.5」に感染していたことが確認されました。

3人は空港の検疫所で受けた新型コロナウイルスの検査で陽性となり、厚生労働省の求めに応じて宿泊施設で待機したあと施設を出たということです。

いずれも症状はなかったとしています。

国内の検疫で「BA.4」と「BA.5」の感染が確認されたのは初めてです。

南アフリカでは、日本でも主流となっている「BA.2」から、「BA.4」と「BA.5」への置き換わりが進んでいて、イギリスの保健当局は感染拡大のスピードが「BA.2」よりやや速い可能性があると指摘しています。

WHOは、これまでのところ入院に至るリスクに差はないとしていて、厚生労働省は「今後の感染状況は注視していくが現時点で対策を変えることは考えていない。従来の対策を続けてほしい」としています。