2台ひと組のロボット 荷物を自動で運ぶ 物流効率化へ実証実験

新型コロナウイルスの影響でネット通販などの荷物が急増し、物流の効率化が課題となるなか、2台のロボットがひと組となって、さまざまな大きさの荷物を自動で運ぶ実証実験が、都内の物流センターで行われています。

この実験は物流会社や電機メーカーが、東京 江東区にある物流センターで行っています。

実験では、あらかじめ設定した場所に作業員が荷物を置くと、天井にあるカメラが荷物の大きさを認識します。

その情報をもとに、2台のロボットが自動で荷物が置かれた場所に向かい、両側からはさみこむ形で荷物を運びます。

ロボットは作業員のサポートがなくても、さまざまな大きさの荷物を運べるほか、移動するルートも自由に設定できます。

物流業界では新型コロナの感染拡大で、ネット通販などの荷物が急増する一方で、人材の確保や長時間労働の解消が課題となっています。

実験に参加する企業は、こうした課題の解消に向けて新しいロボットの効果を検証し、本格的に導入するかを検討することにしています。

ロボットを開発したNECの依田健司ロジスティクスソリューション統括部長は「画像やカメラ、遠隔操作などの技術を活用した新しいロボットで、物流業界のお手伝いをしたい」と話していました。