ウクライナ キーウ市長“首都いまも攻撃の標的 一層の支援を”

ウクライナの首都キーウのクリチコ市長は3日、NHKのインタビューに応じ「ロシア軍はウクライナ東部だけでなく、いまもキーウを優先的な攻撃目標にしている」と述べ、市民の安全確保に全力を尽くしていると強調し、国際社会に一層の支援を呼びかけました。

ウクライナの首都キーウでは、ロシア軍が先月上旬、キーウ近郊から撤退したあとも、先月28日には、中心部の住宅街にミサイルが着弾するなどロシアからの攻撃が続いています。

キーウのクリチコ市長は3日、NHKの単独インタビューに応じ「ウクライナ軍がロシア軍を首都周辺から撃退したものの、ロシア軍はウクライナ東部だけでなく、いまもキーウを優先的な攻撃目標にしている」と述べ、ロシア軍による攻撃の脅威が続いているという認識を示しました。

そのうえで「市民の安全を確保することが最優先の課題になっている。ミサイル攻撃に備えて地下の避難設備などの整備を進めている」と述べ、市民の安全確保に全力を尽くしていると強調しました。

また、クリチコ市長は、必要な支援について「空を閉じる必要がある」と述べロシア軍からの攻撃を防ぐため、ウクライナ上空に飛行禁止区域の設定を改めて求めるとともに、一層の兵器の供与が必要だと訴えました。

さらに「ウクライナが不安定化すればヨーロッパも不安定化し、大きな戦争になりかねない。この戦争は、あらゆる人に影響を及ぼしかねず、ウクライナを支援してほしい」と述べ、日本を含む国際社会に対して支援の強化を呼びかけました。