ドイツ経済・気候保護相 ロシアからの石油禁輸「反対しない」

ベルギーで2日開かれたEU=ヨーロッパ連合のエネルギー相会議に参加した、ドイツのハーベック経済・気候保護相は、記者団に対し、EUが新たな制裁として検討している、ロシアからの石油の輸入禁止について「ドイツは反対しない」と述べ、容認する姿勢を示しました。

エネルギーをロシアに依存してきたヨーロッパ最大の経済大国ドイツは、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が始まって以降、ロシア依存からの脱却を進めていて、ハーベック経済・気候保護相は「輸入に占めるロシア産の石油の割合は、侵攻前の35%から12%にまで減った」と説明しました。

そのうえで「備える時間もなく輸入が禁止されれば、価格の上昇や供給の問題などが生じるだろう。しかし、ドイツ経済全体を直撃するものにはならない」と述べ、ドイツ国内への影響は避けられないとしながらも、ロシアに対する圧力を強化する考えを示しました。