高速道路SA 物流需要でトラック用駐車場が不足 スペース拡充へ

新型コロナウイルスの感染拡大による宅配の増加など、物流の需要が高まったことを背景に、高速道路のサービスエリアでトラック用の駐車場が不足しています。路肩での駐車など安全面でも問題があることから、高速道路会社は、今後3年間で重点的に駐車スペースの拡充を進めることにしています。

高速道路会社によりますと、宅配など物流の需要が高まったことで、全国の高速道路ではトラックなど大型車の走行が増えています。

この影響で各地のサービスエリアで大型車用の駐車スペースが不足し、普通車用のスペースや高速道路の路肩に駐車する事例が相次いでいるということです。

事故につながるおそれもあるため、NEXCO東日本、中日本、それに西日本の3社は、今後3年間で、大型車用の駐車場を重点的に拡充する方針です。

具体的には、大型車も普通車も駐車できる兼用のスペースを増やすほか、サービスエリアの照明や看板の場所を移すなどして、3社で合わせておよそ1500台分のスペースを増やすことにしています。

ただ、用地には限りがあり、これ以上大幅に駐車スペースを増やすのは難しいということで、高速道路各社は「長時間の駐車を控えるなど混雑緩和への協力をお願いしたい」としています。