競泳日本選手権【3日目結果】大橋悠依が優勝 200m個人メドレー

横浜市で開かれている競泳の日本選手権。女子200メートル個人メドレーは、去年の東京オリンピックの金メダリスト、大橋悠依選手が実力を発揮し優勝しました。

競泳の日本選手権は、30日、大会3日目の競技が行われ、このうち女子200メートル個人メドレーには、東京オリンピックで金メダルを獲得した大橋選手が出場しました。

大橋選手は先月行われた国際大会の代表選考会でプレッシャーや体調不良による練習不足からこの種目で2位と不本意な成績でしたが、この日は、大きなストロークでスピードに乗り、2分10秒70のタイムで優勝しました。

大橋選手は「プレッシャーもあったが、とりあえず泳ぎ込んで、メンタル面と関係ない部分を穴埋めすることが必要だった。今回そこが十分にできてここに来ることができた。きょうを乗り切れてよかった」とすがすがしい表情でした。

そして、6月の世界選手権に向けては、「メダルを取ろうと思うと2分8秒台の決着になり、オリンピックの自分のタイムを超える必要がある。スピードと感覚を鋭くしていきたい」と気を引き締めていました。
また、女子100メートル自由形は、池江璃花子選手が今大会3種目めの決勝のレースでしたが、前半から積極的に持ち味の伸びのある泳ぎを見せて53秒83をマークし、大会初日に行われた50メートルバタフライに続いて学生記録更新とともにことし9月のアジア大会の派遣標準記録を突破しました。
池江選手は白血病から復帰したあとの自己ベストを0秒15縮めての優勝に「病気の前の2018年のレースを見ると前半から積極的にいっていたレースが多く、やはり前半からいかないと記録が出ないと感じていた。いまは0.01秒でも0.1秒でも更新することがすごくうれしい。あしたもまずは50メートル自由形で優勝を目標に頑張りたい」と話していました。

出直し誓うメダリスト

一方、男子200メートルバタフライで3連覇を果たした本多灯選手に笑顔はありませんでした。
本多選手は6月の世界選手権に向けて今回の日本選手権では東京オリンピックで銀メダルを獲得した200メートルバタフライとともに、400メートル個人メドレーでも優勝する事を目標に掲げていました。
しかし、結果としては思うような形にはなりませんでした。

大会初日に行われた400メートル個人メドレーの決勝は、この種目の第一人者、瀬戸大也選手に2秒以上差をつけられ敗れました。悔しさを晴らすと臨んだこの日の200メートルバタフライは自己ベストを狙いましたが、「気持ちの部分で守りに入った」と優勝はしたものの思うようにタイムを伸ばすことができませんでした。
レース直後、何かを考えながらうなずいていた本多選手。
それは、次の戦いに向けてやるべきことを確認しているように見えました。

「強化しなければならないと開き直った。反省点が多く見つかったが、世界選手権まで時間がないのでなるべく自分のいいところを前面に出して世界に挑みたい。気持ちの部分から自分を強くするためにきつい練習をする」

オリンピック銀メダリストのプライドを胸に再び世界の舞台で表彰台に立つため出直しを誓いました。

【大会第3日 結果】

男子200m個人メドレー決勝 小方が初優勝

男子200メートル個人メドレーの決勝は小方颯選手が1分58秒12で優勝しました。レースは終盤まで混戦となりましたが、小方選手が競り勝ちました。
初優勝を果たした小方選手は「前半は落ち着いて自分のレースができたのでそこがよかった。後半に勝負をしかけてアジア大会の派遣標準記録を切りたかったが、最後の5メートルでバテてしまった。400メートル個人メドレーでも自己ベストが出ていい感じに調子が上がってきているので自分の弱点を無くしていきたい」と話しました。
1位 小方颯 1分58秒12
2位 廣島偉来 1分58秒57
3位 寺門弦輝 1分59秒06
4位 松本周也 1分59秒13
5位 井狩裕貴 1分59秒60
6位 松下知之 2分00秒22
7位 宮本一平 2分00秒69
8位 五味桂士 2分01秒60

女子200m個人メドレー決勝 大橋が優勝 15歳の成田が2位

女子200メートル個人メドレーの決勝は東京オリンピックの個人メドレーの2種目で2つの金メダルを獲得した大橋悠依選手が2分10秒70で優勝しました。落ち着いたレース運びを見せた大橋選手はスピードに乗り最後の自由形でリードを広げてフィニッシュしました。
2位に15歳の高校1年生、成田実生選手が入りました。
大橋選手は「勝負に勝たないとこの先はないのできょうは、勝負にこだわって泳いだ。この200メートル個人メドレーは、今後、自分がメインとしていきたい種目なので、まだまだ負けるつもりはない。自分がこの種目を引っ張っていきたい」と力強く話しました。
1位 大橋悠依 2分10秒70
2位 成田実生 2分11秒41
3位 大本里佳 2分11秒64
4位 松本信歩 2分13秒25
5位 石原愛依 2分14秒54
6位 野井珠稀 2分15秒94
7位 中嶋碧 2分16秒62
8位 戸津川莉央 2分18秒10

男子400m自由形決勝 黒川が優勝

男子400メートル自由形の決勝は黒川紫唯選手が3分50秒41で優勝しました。レースは、黒川選手と吉田啓祐選手、それに東京オリンピック代表の江原騎士選手が終盤まで争う展開になり、最後は黒川選手が粘りを見せて競り勝ちました。
黒川選手は「タイムが全然よくなかった。自己ベストにも程遠いので勝てたことは、今後のいい経験になったがもうちょっといいタイムで優勝したかった。スピードも体力もまだまだついていないので、もっともっと強化して次を目指していきたい」と話しました。
1位 黒川紫唯 3分50秒41
2位 吉田啓祐 3分50秒67
3位 江原騎士 3分50秒78
4位 渡邊天馬 3分51秒23
5位 宮木宏悦 3分53秒34
6位 齊藤凌 3分53秒42
7位 桐山真葵 3分53秒84
8位 瀬戸大也 3分56秒21

女子100m自由形 池江が優勝 アジア大会派遣標準記録突破

女子100メートル自由形の決勝は池江璃花子選手が53秒83で優勝しました。池江選手は、大きく伸びやかな泳ぎで、後半抜け出しました。池江選手は大会初日の50メートルバタフライに続いて今大会2種目めとなるアジア大会の派遣標準記録突破です。
池江選手は「すごく緊張していてレースの前は泣きそうだった。自分がやってきたことを信じていたからこそ自分への期待が高まり緊張したのだと思う。きょうのレースは、前半から攻めると決めていて、後半はきつかったがここでいい泳ぎをしないと最後のタッチでまた悔しい思いをするという気持ちがよぎったので頑張ることができた。あすは2レースあって、いちばんきつい日になるので気を引き締めて1番を狙いたい」と表情を引き締めていました。
1位 池江璃花子 53秒83 ※学生新
2位 白井璃緒 54秒48
3位 五十嵐千尋 54秒95
4位 神野ゆめ 55秒03
5位 池本凪沙 55秒53
6位 増田葵 55秒57
7位 青木智美 55秒58
8位 伊東開耶 55秒93

男子200mバタフライ決勝 本多が3連覇

男子200メートルバタフライの決勝は東京オリンピックの銀メダリスト、本多灯選手が1分54秒72で優勝しました。本多選手は、序盤は自己ベストよりも速いペースで入りましたが、後半思ったよりも伸びず、大会3連覇を果たしたもののやや不満が残るレースとなりました。
本多選手は「自分としては、自己ベストを狙っていたが1秒ぐらい遅かったので悔しい。前半から攻めて後半でどこまで伸ばせるかという勝負をしようと考えていたが、自分の弱さが出てしまい反省するところが多いレースだった。一からやり直して世界で戦えるように頑張りたい」と気合いを入れ直していました。
1位 本多灯 1分54秒72
2位 寺田拓未 1分56秒73
3位 森本哲平 1分57秒92
4位 松田龍 1分58秒23
5位 塚本康介 1分58秒77
6位 北川凜生 1分58秒81
7位 山口愛斗 1分59秒29
8位 松川晟士 1分59秒74

女子200mバタフライ決勝 林が優勝

女子200メートルバタフライの決勝は林希菜選手が2分8秒28で優勝しました。林選手は去年10月の日本学生選手権のこの種目で、東京オリンピック代表の長谷川涼香選手を破って優勝するなど調子を上げていて、今大会の決勝でも前半をトップで折り返し、そのまま逃げきりました。
林選手は「予選でうまく泳げていなかったので、改善して決勝に挑もうと思っていたが、決勝もうまく泳ぐことができず悔しい。もう少し余裕を持って大きな泳ぎができるように練習を続けたい」と課題をあげていました。
1位 林希菜 2分08秒28
2位 三井愛梨 2分08秒51
3位 藤本穏 2分10秒28
4位 内田かりん 2分10秒41
5位 水口知保 2分10秒45
6位 牧野紘子 2分10秒78
7位 山岸琴美 2分13秒0
8位 長森流楓 2分13秒72

男子50m背泳ぎ決勝 入江が優勝

男子50メートル背泳ぎの決勝は入江陵介選手が24秒83で優勝しました。レースは隣のレーンの川本武史選手が先行する展開になりましたが、入江選手は最後のタッチで川本選手をかわして今大会、100メートル背泳ぎに続いて優勝しました。
入江選手は「思ったよりも速いタイムですごくうれしい。しっかりと集中していい意味で力まないように泳ぐことを心がけていた。世界を見据えるにあたってはまだまだ遅いタイムなので満足はしないようにしたい。ここから自分を強化して次に行きたい」と結果に満足せず気を引き締めていました。
1位 入江陵介 24秒83
2位 川本武史 24秒9
3位 古賀淳也 25秒18
4位 江戸勇馬 25秒54
5位 松山陸 25秒80
6位 由良柾貴 25秒93
7位 内藤大翔 26秒02
8位 瀬崎勇宇 26秒04

女子50m背泳ぎ決勝 高橋が2連覇

女子50メートル背泳ぎの決勝は高橋美紀選手が28秒40で優勝しました。「タイムよりも優勝を狙う」とレースに臨んだ高橋選手はスタート直後にトップに立ち、そのまま大きなストロークで泳ぎ切り大会2連覇を果たしました。
高橋選手は「無事、優勝できてよかった。少し力んでしまったがいいスタートが切れた。こういうレースでもコンスタントにタイムを伸ばしていけるように、メンタルの強化とパワーをつけていきたい」と笑顔で話しました。
1位 高橋美紀 28秒40
2位 伊與田萌々 28秒49
3位 佐々木美莉 28秒58
4位 山崎光 28秒79
5位 長岡愛海 28秒86
6位 澤響花 28秒89
7位 平井瑞希 29秒20
8位 渡会円香 29秒26

女子800m自由形決勝 小堀が初優勝

女子800メートル自由形の決勝は東京オリンピック代表の小堀倭加選手が8分32秒06で優勝しました。小堀選手は、攻める泳ぎをしたいと序盤を自己ベストより速いペースで入りました。中盤はややペースが落ちましたが、最後は粘り強く泳ぎ切りリードを守りました。小堀選手がこの種目で優勝するのは初めてです。
小堀選手は、「800メートルで優勝するのは、初めてだったのでよかったが、タイムについては悔しい部分がある。前半から仕掛けてみようと思っていたので、攻める泳ぎができたとは思うが、後半は少しバテてしまったのでしっかりと強化していきたい」と話しました。
1位 小堀倭加 8分32秒06
2位 竹澤瑠珂 8分36秒67
3位 望月絹子 8分42秒21
4位 青木虹光 8分42秒33
5位 古八優季 8分44秒28
6位 梶本一花 8分45秒30
7位 蝦名愛梨 8分49秒75
8位 中島千咲代 8分51秒02

【大会第3日 予選の結果(※上位8位まで)】

<女子50m背泳ぎ予選>
1位 高橋美紀 28秒66
2位 伊與田萌々 28秒74
3位 佐々木美莉 28秒91
4位 山崎光 28秒93
5位 長岡愛海 28秒95
6位 渡会円香 29秒07
7位 澤響花 29秒10
8位 平井瑞希 29秒11

<男子50m背泳ぎ予選>
1位 川本武史 25秒16
2位 入江陵介 25秒29
3位 古賀淳也 25秒32
4位 内藤大翔 25秒81
5位 瀬崎勇宇 25秒83
6位 由良柾貴 25秒84
7位 江戸勇馬 25秒86
7位 松山陸 25秒86

<女子200mバタフライ予選>
1位 林希菜 2分08秒88
2位 三井愛梨 2分10秒00
3位 内田かりん 2分10秒50
4位 藤本穏 2分11秒17
5位 水口知保 2分11秒34
6位 牧野紘子 2分11秒67
7位 山岸琴美 2分11秒72
8位 長森流楓 2分11秒85

<男子200mバタフライ予選>
1位 本多灯 1分55秒23
2位 寺田拓未 1分57秒83
3位 松川晟士 1分58秒26
4位 山口愛斗 1分58秒39
5位 森本哲平 1分58秒65
6位 塚本康介 1分58秒75
7位 松田龍 1分58秒83
8位 北川凜生 1分59秒05

<女子100m自由形予選>
1位 池江璃花子 54秒82
2位 白井璃緒 55秒18
3位 神野ゆめ 55秒33
4位 五十嵐千尋 55秒39
5位 池本凪沙 55秒73
6位 青木智美 55秒79
6位 増田葵 55秒79
8位 今井月 55秒92

<男子400m自由形予選>
1位 江原騎士 3分51秒86
2位 黒川紫唯 3分52秒33
3位 吉田啓祐 3分52秒44
4位 宮木宏悦 3分52秒57
5位 瀬戸大也 3分52秒69
6位 渡邊天馬 3分52秒71
7位 齊藤凌 3分52秒76
8位 桐山真葵 3分52秒77

<女子200m個人メドレー予選>
1位 成田実生 2分14秒35
2位 大本里佳 2分14秒55
3位 大橋悠依 2分15秒09
4位 石原愛依 2分15秒35
5位 中嶋碧 2分15秒88
6位 松本信歩 2分15秒93
7位 戸津川莉央 2分16秒13
8位 野井珠稀 2分16秒58

<男子200m個人メドレー予選>
1位 小方颯 1分59秒50
2位 廣島偉来 1分59秒74
3位 寺門弦輝 1分59秒78
4位 松下知之 2分00秒00
5位 井狩裕貴 2分00秒17
6位 五味桂士 2分00秒43
7位 松本周也 2分00秒81
8位 宮本一平 2分00秒99