ポーランド外務省報道官 ロシアへのガス依存 脱却目指す考え

ロシア最大の政府系ガス会社ガスプロムが天然ガスの供給を停止したポーランドの外務省の報道官は「国内には十分なガスの貯蔵もあり、供給停止にも十分耐えられる」と述べたうえで、ロシアにガスを依存する現状からの脱却を目指す考えを示しました。

ロシア最大の政府系ガス会社ガスプロムは27日、ポーランドなどへの天然ガスの供給を完全に停止したと発表しました。

これについて、ポーランド外務省のウカシュ・ヤシナ報道官は28日、首都ワルシャワでNHKのインタビューに応じ「ポーランドは何年も前から、ロシアの敵対的な行動に備えてきた。ことし10月には北欧からのパイプラインが完成する予定だ。国内には十分なガスの貯蔵もあり、供給停止にも十分耐えられる」と述べ、ロシアの圧力に屈しない姿勢を示しました。

そのうえで「来年にはロシアからのガスの輸入を止める予定だ」と述べ、年末に切れるガスプロムとの契約を更新せず、輸入するガスの半分をロシアに依存する現状からの脱却を目指す考えを示しました。

また、ヤシナ報道官は、ウクライナの状況について「ロシアが力による交渉しか受け入れようとしていない」と指摘し、軍事物資の供与を含め、ウクライナにできるかぎりの支援を行う考えを強調しました。

日本については「ウクライナ情勢に関心を持ち、多くの支援をしてくれている。北方領土問題を抱える日本はロシアが必ずしも平和的な隣人ではないことを知っている、私たちの重要な同盟国だ」と評価しました。