ドイツ ショルツ首相来日 “ウクライナ支援などで連携強化”

日本を訪れているドイツのショルツ首相は、都内で開かれたイベントで「共通の価値観を持つドイツと日本がリーダーシップを発揮することが大事だ」と述べ、ロシアからの軍事侵攻が続くウクライナへの支援などで、両国が連携を強めていく重要性を強調しました。

ドイツのショルツ首相は、去年12月の就任後、初めて28日から日本を訪れています。

ショルツ首相は、在日ドイツ商工会議所が都内で開いたイベントに出席し、日本とドイツ企業の幹部150人を前に演説を行いました。

ショルツ首相は「ロシアによる軍事侵攻は国際社会の平和秩序や普遍的人権に対する攻撃だ。世界の転換点において、断固として対応し、結束して支援を行っていく」と述べ、国際社会が一致して対応する必要性を指摘しました。

そのうえで「共通の価値観を持つドイツと日本がリーダーシップを発揮することが大事だ」と述べ、ウクライナへの支援などで両国が連携を強めていく重要性を強調しました。

一方「技術や資源について、どの国とどういった相互依存関係を持つのか、今一度、検討する必要がある」として、アジアでの経済関係を多角化させるためにも日本との関係を重視する姿勢を示しました。

ショルツ首相は、このあと岸田総理大臣と首脳会談を行い、ウクライナ情勢をめぐる対応や経済連携について話し合うとみられます。