ウクライナ支援 救援物資を自衛隊機で周辺国輸送 来月1日にも

ウクライナからの避難民を受け入れている周辺国に、自衛隊機で救援物資を輸送する計画が決定したことを受けて、防衛省は早ければ来月1日にも出発させ、経由地で毛布などを積み込んで、ポーランドに運ぶことになりました。

ウクライナ情勢をめぐり、政府は、いわゆるPKO協力法に基づく人道的な国際救援活動として、避難民を受け入れているポーランドとルーマニアに自衛隊機で救援物資を輸送する計画を、28日の閣議で決定しました。

これを受けて防衛省は幹部会議を開き、岸防衛大臣は「住む場所を追われ、安息を得られぬまま被災されたウクライナの方々に、少しでも日常を届けるという決意を胸に、任務に精励することを期待する」と述べ、活動の実施を自衛隊に命令しました。

防衛省は第1便として、早ければ来月1日にも、航空自衛隊のC2輸送機1機を日本から出発させ、経由地のUAE=アラブ首長国連邦のドバイで、国際機関の倉庫に備蓄されている物資を積み込み、ポーランドに輸送することにしています。

輸送は6月末にかけて週に1便程度で行われ、毛布やビニールシート、太陽光で充電できる「ソーラーランタン」のほか、鍋やフォーク、ナイフなどの物資を運ぶということです。