林外相とウクライナの駐日大使 借款一部実施の文書に署名

林外務大臣と、ウクライナのコルスンスキー駐日大使は、日本からウクライナに対する3億ドルの借款の一部を実施に移すための文書に署名しました。

ロシアの軍事侵攻を受けるウクライナへの支援として、日本政府は、これまでに3億ドルの借款を行うことを表明しています。

このうち1億ドル規模の借款について、林外務大臣とウクライナのコルスンスキー駐日大使は、28日外務省で経済対策の財源などとして実施に移すための文書に署名しました。

政府は残りの借款についても、できるかぎり早期の実施に向けて準備を急ぐ方針です。

このほか、28日はぜい弱な状況にあるウクライナの保健医療体制を支援するため、内視鏡などの医療機器を提供する文書もとりかわしました。

政府としては、引き続き現地のニーズも踏まえながら、さらなる支援の強化を検討する方針です。

“前回の動画は技術的な問題 新しい動画でご理解を”

ウクライナのコルスンスキー駐日大使は、記者団に対し「前回の動画は、技術的な問題であのような内容となり、私たちからも修正を求めていた。何度も申し上げているが、私たちは日本のすべての支援に感謝していて、新しい動画ができたので、これでご理解いただければと思っている」と述べました。