3月の住宅着工戸数 7万6000戸余 13か月連続で増加

先月全国で着工された住宅の戸数は7万6000戸余りと、去年の同じ月よりも6%増え、13か月連続で増加しました。テレワークの普及で家で過ごす時間が増える中、住宅の需要は堅調な状況が続いています。

国土交通省の発表によりますと、先月、全国で着工された住宅の戸数は、7万6120戸と、去年の同じ月よりも6%増え、13か月連続で前の月を上回りました。

堅調な需要の背景には、新型コロナの影響でテレワークが普及するなどして家で過ごす時間が長くなっていることがあるとみられています。

内訳をみると、
▽賃貸アパートなどの「貸家」が3万2305戸と、去年の同じ月より18.6%の大幅な増加

▽マンションや建て売りなどの「分譲住宅」が2万3144戸と、6%の増加でした。

一方、
▽注文住宅を示す「持ち家」は2万246戸と、9.4%の減少でした。

また、2021年度に全国で着工された住宅の戸数は86万5909戸で、1年を通して住宅の需要が堅調だったことから、前の年度より6.6%増加しました。

今後の見通しについて国土交通省はロシアによるウクライナ侵攻の影響について触れ「建設に必要な資材の価格がさらに高騰する可能性があり、動向を注意深く見ていく必要がある」としています。