北海道沖の太平洋サケ・マス漁準備本格化 日ロ交渉合意で 根室

北海道沖の太平洋でのサケ・マス漁をめぐる日ロ両政府の漁業交渉が合意したことを受けて、根室市の歯舞漁港では来月初めの出漁に向けて準備が本格化しています。

北海道沖の太平洋の日本の排他的経済水域で行われるサケ・マス漁は、ロシアの川で生まれた魚が多いため、毎年、日本とロシアの政府間交渉で漁獲量などの操業条件を決めています。

ことしはロシアによるウクライナ侵攻の影響で交渉開始が例年より大幅に遅れましたが25日、漁獲量を去年と同じにすることなどで正式に合意しました。

これを受けてサケ・マス漁は最盛期となる来月初めにも始まる見通しとなり、漁の拠点となる根室市の歯舞漁港では漁船の乗組員や造船会社の社員などが、陸に上げていた漁船を港に下ろす作業を行っていました。

今シーズンは歯舞漁協所属の8隻を含め、北海道沿岸から合わせて19隻が出漁する予定で、今後、船に網を積むなどして準備を進めることにしています。

作業に当たった造船会社の秋森光夫さんは「ようやく作業が始まったと感じています。せっかく出漁できるので大漁になってくれればと思います」と話していました。