岸田首相 新しい規制基準に適合する原発は可能なかぎり活用を

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が続く中、岸田総理大臣はエネルギーの安定的な供給を確保するため、原子力規制委員会の審査体制の効率化を図りながら、新しい規制基準に適合すると認められた原発は可能なかぎり活用していきたいという意向を示しました。

岸田総理大臣はテレビ東京の番組で原子力発電所の再稼働について「原子力規制委員会の新規制基準に適合し、国民の理解を得ながら再稼働を進めていくという基本的な方針は変わならい。安全は譲れない」と述べました。

そのうえで「電力やガス料金の値段の高まりを考えるときに、原子力についてもしっかり考えなければならない。原子力発電所1基を動かすことができれば、世界のLNG=液化天然ガスの市場で年間100万トンを新たに供給する効果がある」と指摘しました。

そして「原子力規制委員会の審査についても合理化や効率化を図り、審査体制も強化しながら手続きをしっかり進め、できるだけ可能な原子力発電所は動かしていきたい」と述べ、原子力規制委員会の審査体制の効率化を図りながら、新しい規制基準に適合すると認められた原発は可能なかぎり活用していきたいという意向を示しました。

官房長官 “規制委の審査官の機動的配置なども進めている”

これについて松野官房長官は、記者会見で「原子力発電所の再稼働については、安全性の確保を大前提に、原子力規制委員会が新規制基準に適合すると認めた場合に、その判断を尊重し、地元の理解を得ながら進めるというのが政府の方針だ」と述べました。

そのうえで、審査体制の効率化について「原子力規制委員会において、審査内容が共通する案件を同じチームで担当するなど、審査官の機動的な配置を行うことに加え、過去の審査の主な論点などを公表して、事業者の予見性を向上させることや、審査すべき項目の趣旨の明確化にも着手している」と説明しました。