岸田首相 ウクライナ大統領と電話会談 食料品や医薬品など提供

岸田総理大臣は26日夜、ウクライナのゼレンスキー大統領と電話で会談し、自衛隊が保有する化学兵器に対応した防護マスクやドローンに加え、食料品や医薬品などの物資を提供することなどを伝えました。

岸田総理大臣は、26日夜7時半すぎからおよそ40分間、ウクライナのゼレンスキー大統領と4回目となる電話会談を行いました。

この中で岸田総理大臣は、ウクライナ政府からの要請を踏まえ、借款の1億ドルから3億ドルへの増額や、自衛隊が保有する化学兵器に対応した防護マスクやドローンなどを提供すること、それに新たに食料品や医薬品などの物資の提供を決めたことなどを伝えました。

これに対し、ゼレンスキー大統領はこれまでの日本の貢献に対して謝意を示したうえで、今の現地情勢を説明するとともに、今後の支援やロシアへの制裁などについての考えを伝えました。

電話会談のあと岸田総理大臣は記者団に対し「国際社会の平和と秩序を守り抜くべく、今後ともG7=主要7か国をはじめとする関係国と緊密に連携し、ウクライナを後押しする外交努力を積極的に展開していきたい」と述べました。

ウクライナ ゼレンスキー大統領「日本の支援に感謝」

日本時間の26日夜、岸田総理大臣と電話で会談したウクライナのゼレンスキー大統領は、ツイッターに投稿し「日本の重要な支援に感謝する」と、日本からの借款の増額や物資の提供に謝意を示しました。

そのうえで「戦争が終わったあとの協力についても話し合った。私たちは日本が各国と共に戦争に反対し、ウクライナの将来の安全を保証する重要な役割を担うと信じている」と述べ、軍事侵攻が終わったあとの国の復興への日本の協力にも期待を示しました。