チョルノービリ原発事故から36年 座り込みで脱原発訴え 広島

ウクライナ北部のチョルノービリ原子力発電所、ロシア語でチェルノブイリ原発の事故から26日で36年となるのに合わせて、被爆者で作る団体などが広島市の平和公園で座り込み脱原発を訴えました。

広島県原水禁=原水爆禁止広島県協議会などはチョルノービリ原子力発電所、ロシア語でチェルノブイリ原発で1986年4月26日に事故が起きた翌年から毎年、座り込みを行っています。

26日は広島市の平和公園に被爆者や広島県原水禁のメンバーなどおよそ60人が集まり、雨の中、原爆資料館の近くで「核と人類は共存できない」「原子力政策の転換を求める」と書かれた横断幕を掲げて座り込みました。

座り込みのあと、メンバーの代表がロシアの軍事侵攻を念頭に「ウクライナ国内の核施設が軍事侵攻の標的になり、核物質は兵器であるか否かを問わず大きなリスクをもたらすことが明らかになった。世界はその現実に向き合うとともに新たな脅威も想定し脱原発への歩みを加速させなければならない」という内容のアピール文を読み上げました。

このあと参加した人たちは全員で原爆慰霊碑に向かって黙とうしました。

広島県原水禁の箕牧智之常任理事は「原発は平和利用といううたい文句で作られたが、人間の安全が守れない時代が来る。広島に住んでいる私たちの座り込みは小さい行動かもしれないが意義のある行動だ」と訴えました。