岸田首相 3か国首相と会談 ウクライナ情勢への対応で連携確認

岸田総理大臣は、熊本市で開かれている国際会議「アジア・太平洋水サミット」の会場で、カンボジアなどの首相と首脳会談を行い、ウクライナ情勢への対応で連携していくことを確認しました。
また、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が始まってから24日で2か月となる中、岸田総理大臣は、軍事侵攻を終わらせる正念場だとして、国際社会と連携して、ロシアに対する制裁措置を続ける考えを示しました。
一方で「物価の高騰による国民生活や経済への影響をできるだけおさえるべく努力したい」と述べ、国民に協力を呼びかけました。

岸田総理大臣は南太平洋の島国ツバル、カンボジア、ラオスの3か国の首相と相次いで会談しました。

そして、いずれの会談でもウクライナ情勢への対応で連携していくことを確認しました。

また、会談では、各国の首脳から日本の水分野でのリーダーシップを評価するといった声が出されたということです。

会談のあと岸田総理大臣は「有意義な意見交換ができた。ロシアが国際社会の声に耳を傾け、侵略をやめるように、今後とも、G7=主要7か国をはじめとする国際社会と連携して厳しい制裁措置を講じていく」と述べました。

「今が非道な侵略を終わらせる正念場」

岸田総理大臣は熊本市で、記者団にロシアによるウクライナへの軍事侵攻が始まってから24日で2か月となることについて「今が、非道な侵略を終わらせる正念場だ。ロシアが国際社会の声に耳を傾け、侵略をやめるように、今後とも、G7=主要7か国をはじめとする国際社会と連携して厳しい制裁措置を講じていく」と述べました。

一方で、岸田総理大臣は「原油など国際的な物価高騰で、わが国の国民生活や経済にも影響が出てきている。今後の動向も不透明だが、国際社会が歯を食いしばって平和の秩序を守ろうと努力しているので、政府としては、しっかりとした物価対策を用意して、国民生活や経済への影響をできるだけおさえるべく努力していきたい」と述べました。

そして「国民の皆さんにも政府の取り組みに協力していただき、ともに平和を守るための正念場だという思いを共有してもらいたい」と呼びかけました。