ウクライナ周辺国へ救援物資輸送 経由地インド拒否で見直しへ

ウクライナ情勢をめぐり政府は、避難民を受け入れている周辺国に、今月下旬から自衛隊機で救援物資を輸送する計画でした。
しかし、物資を積み込むための経由地のインドから同意が得られなかったため、計画を見直すことになりました。

ウクライナ情勢をめぐり、政府は19日の自民党の会合で、国際機関からの要請を受けて、避難民を受け入れている周辺国に自衛隊機で毛布などの救援物資を輸送する計画を示しました。

今月下旬から週1便、合わせて10回程度、派遣し、インドなどにある国際機関の施設に備蓄された物資を積み込んだうえで、ポーランドなどに輸送する計画で、自民党の了承手続きなどを経て実施に移す運びでした。

しかし、自民党の高市政務調査会長は21日の政調審議会で「荷物の積み込み地であるインドから、自衛隊機の受け入れを拒否される事態が発生した」と述べ、了承手続きを見送る考えを示しました。

会合の中で、政府の担当者は「事前の事務レベルの調整段階では、インドから同意が得られていたが、昨夜になって『受け入れられない』と伝えられた」と説明しました。

政府は、経由地を再検討するなど、計画を見直すことにしています。