巨大チューリップ畑 300種類100万本見頃 兵庫 豊岡

兵庫県豊岡市では、30年前から続く巨大なチューリップ畑でことしも花が見頃を迎え、多くの人が楽しんでいます。

豊岡市但東町では春の観光シーズンに合わせ、1992年から地元の人たちがチューリップを栽培していて、ことしは2万4000平方メートルの畑で、300種類100万本を育てました。

畑には先月上旬まで雪が残っていましたが、今月中旬には例年どおり開花し、ピンクや黄色など色とりどりの花を、カメラやスマートフォンで撮影する人の姿が見られました。

また、コロナ禍でもあいさつをして地域を明るくしようと、地元の社会福祉協議会のマスコットキャラクター「あいちゃん」が、6色10万本の花で描かれました。

子どもと訪れた丹波市の女性は「コロナ禍でもあり久しぶりに訪れましたが、きれいで気持ちいいですね」と話していました。
地元の人たちでつくる実行委員会は、新型コロナの影響で来場者数や入場料の収入が2年連続で減り、来年以降の開催が厳しいとして、地元の米や野菜を返礼品とするクラウドファンディングで支援を募っています。

実行委員会の太田源一さんは「過疎と高齢化が深刻ですがチューリップの咲く時期は地域が活気づきます。これからも美しい花を咲かせ地域の魅力にしたいので支援をお願いします」と話していました。

チューリップの見頃は、今月25日ごろまでで、入場料は大人が800円で、高校生以下は無料です。