ロシア制裁措置 「最恵国待遇」撤回する改正法など 参院で成立

ロシアに対する制裁措置として、貿易上の優遇措置などを保障する「最恵国待遇」の撤回などを盛り込んだ法律が、20日の参議院本会議で可決・成立しました。

このうち改正関税暫定措置法は、ロシアに対する制裁措置として、貿易上の優遇措置などを保障する「最恵国待遇」を撤回し、ロシアからの輸入品への関税を引き上げるための必要な内容が盛り込まれています。

また、改正外国為替法は、ロシアが制裁の抜け穴として暗号資産を悪用できないよう、制裁の対象者が第三者に暗号資産を移転するのを規制することなどが盛りこまれています。

2つの法律は20日午前開かれた参議院本会議で採決が行われ、改正関税暫定措置法は自民・公明両党や立憲民主党などの賛成多数で、また、改正外国為替法は全会一致で可決・成立しました。

政府は今回の法律改正で制裁の実効性を高めるとともに、国際社会と協調することでロシアへの厳しい姿勢をより鮮明にしたい考えです。