東京原油市場 値上がり 一時8万円台 リーマンショック直前以来

東京原油市場では、EU=ヨーロッパ連合がロシア産の原油の輸入禁止を具体的に検討していると伝わったことで先物価格が値上がりし、一時、1キロリットル当たり8万円台をつけました。13年8か月ぶりの高値水準です。

東京原油市場では、取り引きの中心となる、ことし9月ものの先物価格が、15日朝までの夜間取引で、一時、1キロリットル当たり8万円台まで値上がりしました。

リーマンショック直前の2008年8月以来、13年8か月ぶりの高値水準です。

EUが、ロシア産の原油の輸入を禁止する措置を具体的に検討していると伝わり、今後、世界的に原油の供給が滞るのではないかという懸念が広がっているためです。

市場関係者は「ウクライナ情勢の先行きは不透明感が強く、原油の先物価格が値上がりしやすい状況は当面続くとみられる」と話しています。