山梨大学 ウクライナの学生に遠隔授業開始 500人超が履修希望

ロシアによる軍事侵攻の影響で授業を受けることができないウクライナの学生に対し、山梨大学は学びの機会を支援するためにオンラインでの遠隔授業を始め、すでに500人を超える学生が履修を希望しています。

ロシアによる軍事侵攻が続くウクライナでは、爆撃で教育施設が被害を受けています。

こうした状況の中、現地の大学からの要望を受け、山梨大学はウクライナの学生を支援するため、今月4日からオンラインによる遠隔授業として講義の配信を始めています。

遠隔授業では、事前に収録した山梨大学の教員による英語での講義が配信され、ウクライナなどにいる学生でもオンラインでつなげば何度でも講義の動画を見ることができます。

今月8日にはウクライナの学生などとオンラインでつないで記者会見が開かれ、避難先のポーランドから授業を受けている、アリョーナ・ヴェプリツィカさんは「大変なことが起きているが、私たちは勉強したいし、このプロジェクトを始めてくれてとても大事なチャンスになっている。希望を作ってくれて本当に感謝しています」と話していました。

山梨大学によりますと、AI分野の7科目に対し、ウクライナにある4つの大学の大学院生など合わせて531人が履修を希望しているということです。

山梨大学では今後、オンラインでのディスカッションなどの機会も作り、学生たちの学習を支援していくことにしています。