小学校高学年から中学生の3割 うつ症状あっても「相談しない」

コロナ禍が子どもたちの精神面に与える影響について国立成育医療研究センターがアンケート調査を行ったところ、小学校高学年から中学生のおよそ3割が自分にうつの症状があっても「誰にも相談しない」と答えたことが分かりました。専門家は「子どもが心を開ける状態を作ることが必要だ」と指摘しています。

国立成育医療研究センターのグループはコロナ禍で子どもの精神面にどんな影響があったかを調べるため、去年12月、全国50の自治体の小学5年生から中学3年生までの子どもたちにアンケートを郵送し、合わせて2400人余りから回答を得ました。

それによりますと、小学5年生と6年生では9%、中学生では13%で頻繁に気分が落ち込むなど、中等度以上のうつの症状が見られたということです。

また、うつの症状があった場合、誰かに相談できるかを尋ねたところ、小学5年生と6年生では25%、中学生では35%が「誰にも相談しないでもう少し様子をみる」と答えました。

グループによりますと、うつの症状が重くなるほど相談しないと答えた子どもの割合が高くなる傾向があったということです。

国立成育医療研究センター社会医学研究部の森崎菜穂部長は「苦しい状況の子どもほど迷惑をかけたくないと思う傾向がうかがえる。子どもの声を聞いてあげて、心を開きやすい状態を作ることが必要だ」と話していました。