日本のウクライナの子どもが学ぶ「日曜学校」 避難の人が交流

日本に住むウクライナの子どもなどが語学や文化を学ぶ「日曜学校」に、ウクライナから避難してきた人たちも参加し、母国の状況を案じたり日本での暮らしについての情報を得たりしていました。

「日曜学校」は、日本に住むウクライナの子どもなどがウクライナ語や文化を学ぶために13年前から都内で行われているもので、10日、教室にはウクライナから避難してきた人やその子どもなど6人ほどが参加しました。

教室では、年齢や学ぶ内容ごとにクラスが分かれ、4歳と5歳のクラスでは動画を見ながら子どもたちがウクライナ語を学んでいました。

また、教室の外では日本に住む家族を頼ってウクライナ南東部のザポリージャから避難してきた71歳の女性が、ウクライナの国旗の色の青と黄色を使ったアクセサリーや手芸について話しながら、母国の状況を案じたり日本での暮らしについての情報を得たりしていました。

女性は「こうしてウクライナ語で話せることはとてもうれしい。今は大変だけど、早く平和が訪れるよう祈っている」と話していました。

主催した団体のナタリヤ・コヴァリョヴァさんは「避難してきた人たちは日本での情報を交換することができて、少しはリラックスできたようです。行政などとも連携しながら支援していきたいです」と話していました。

ウクライナから避難してきた家族は

ウクライナの首都キーウから3人の子どもと一緒に日本の知人を頼って避難してきたオルガ・ジュラベルさん(43)は、8歳と11歳の子どもとともに「日曜学校」に参加しました。

オルガさんは「日本に来て最初は大変だったが、日本の人が親切でたくさん助けてくれるので今は安心しています。11歳の娘も日本に住むウクライナの子どもと交流できてよかったです」と話していました。

また「きょうは日本での新しい生活で必要になる地下鉄の乗り方や子どもの学校のことなどについて皆さんから教えてもらいました」と話していました。

一方、日本に住む娘のもとにウクライナ南東部のザポリージャから避難してきた60代の夫婦は「私たちと同じようにウクライナから避難し、同じ困難や問題を抱える人と話ができて安心した。日本に来て、多くの人が手助けしてくれてとてもうれしい」と話していました。