G7 首脳声明発表 ロシアからの石炭輸入禁止など盛り込む

ウクライナの首都近郊で多くの市民が殺害されているのが見つかり、ロシアの責任を問う声が一層広がるなか、G7=主要7か国は7日、首脳声明を発表し、ロシアを厳しく非難するとともにロシアからの石炭の輸入の禁止などを進めていくことを打ち出しました。

首脳声明では「ブチャおよびそのほかのウクライナの街におけるロシア軍による恐るべき残虐な行為を最も強いことばで非難する」として、ロシアを厳しく非難しました。

そのうえでG7各国が連携してプーチン大統領などにさらなる代償を払わせるとして、新たな措置をとる方針を示しました。

具体的には、エネルギーなどロシア経済の主要な分野への新たな投資を禁じることや、ロシアからの石炭の輸入の禁止や段階的な縮小を含め、ロシアへのエネルギー依存を減らす計画を進めるとしています。

また、プーチン大統領を支持するエリート層とその家族に追加の制裁を科すことなども盛り込まれています。

ウクライナの首都キーウ近郊のブチャなどで多くの市民が殺害されているのが見つかったことを受けて、アメリカやイギリスは6日、ロシアに対する追加の制裁を発表し、G7として連携していく方針を示していました。

一方、G7の外相も7日、ベルギーのブリュッセルで開かれた外相会合のあと共同声明を発表し、ブチャなどの状況を「大虐殺」だと非難したうえで、ウクライナがロシアの侵略からみずからを守り再建を進められるように、軍事や財政面での支援を一層強化する方針を表明しました。