G7外相会合 ロシア軍事侵攻やめるまで 各国で追加的措置 確認

ウクライナ情勢をめぐって、G7=主要7か国の外相会合が林外務大臣も出席してベルギーで開かれました。
「ロシア軍の残虐行為を最も強いことばで非難する」としたうえで、軍事侵攻をやめるまでG7など各国で追加的な措置をとっていくことを確認しました。

日本時間の午後3時すぎから開かれたG7の外相会合では、ウクライナの首都キーウ近郊などで多くの市民が殺害されているのが見つかったことを受けて「ロシア軍の残虐行為を最も強いことばで非難する」としたうえで「戦争犯罪を行った者の責任は追及されるべきだ」として、国際機関による捜査を支援していくことで一致しました。

そして、ロシアが軍事侵攻を続けていることを踏まえ、制裁による経済的圧力を強めていく必要があるという認識を共有するとともに、侵攻をやめるまでG7など各国で追加的な措置をとっていくことを確認しました。

また、ウクライナや避難民を受け入れている周辺国への支援のニーズが高まっているとして、対応を強化していくことも申し合わせました。

林大臣は続いて、NATO=北大西洋条約機構と韓国、オーストラリアといったパートナー国などとの外相会合にも出席しました。

この中で林大臣は、ロシアの軍事侵攻をめぐり「今回の侵略を直接、間接的に支持している国がいることは憂慮されるべき事態だ」と述べたうえで、中国がロシアを今も非難していないことや、北朝鮮が事態の間隙(かんげき)を利用して弾道ミサイルの発射を繰り返していることを指摘しました。

そして、欧州とインド太平洋地域の安全保障を切り離して議論することはできないとして、NATOとパートナー国などとの連携強化を呼びかけました。