対ロシア追加制裁 きょうから高額の日本車や時計など輸出禁止

ウクライナ情勢をめぐり政府はロシアに対する追加の制裁措置として、価格の高い日本車など高額な製品の輸出が5日から禁止されました。
プーチン大統領に近いとされる「オリガルヒ」と呼ばれる富豪への圧力を強めるねらいがあります。

5日から新たにロシアへの輸出禁止の対象になったのは、
▽600万円を超える乗用車や
▽60万円を超えるバイク、
▽20万円を超えるグランドピアノ、
4万円を超える
▽天然の真珠などの宝飾品、
▽高級ウイスキーといった酒類、
▽貴金属を使用した腕時計など合わせて19品目です。

こうした高額な製品の輸出を止めることで、プーチン大統領に近いとされる「オリガルヒ」と呼ばれる富豪への圧力を強めるねらいがあります。

これまで政府は、ロシアへの制裁として、軍事転用可能な品目や一般向けの半導体などの合わせておよそ300品目を人道目的の場合を除いて原則輸出禁止にしていて、それに続く追加の措置です。

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻では、ロシア軍が撤退した首都キーウ近郊で多くの市民が死亡しているのが見つかりました。

岸田総理大臣は4日、総理大臣官邸で記者団に対し「民間人に危害を加えるという国際法違反の行為を厳しく批判する」としたうえで「さらなる制裁について全体の状況を見ながら国際社会としっかり連携し、わが国としてやるべきことをしっかり行っていきたい」と述べています。