林外相 ウクライナ外相と会談 避難民施設なども訪問

ウクライナからの避難民の受け入れを進めるためポーランドを訪れている林外務大臣はウクライナのクレバ外相と会談し、引き続き両国で緊密に連携していくことを確認しました。

また林外務大臣は、避難民が滞在している施設を訪れ、受け入れのニーズや入国後にどのような支援を望むかなどを直接、聞き取りました。

岸田総理大臣の特使としてポーランドに派遣された林外務大臣は、日本時間の2日午後0時半ごろ、政府専用機で現地に到着しました。
到着後、首都ワルシャワにある無名戦士の墓を訪れ、献花を行いました。

そして、日本時間の2日午後7時前から、ワルシャワを訪問中のウクライナのクレバ外相と会談しました。

冒頭、林大臣は、日本の子どもたちが描いた絵をクレバ外相に贈り「私たちはウクライナの人々とともにあることを伝えたい」と述べました。

会談で林大臣は、日本として軍事侵攻を続けるロシアへの制裁強化を図り、ウクライナからの避難民の受け入れを進めていることを説明しました。

これに対しクレバ外相は謝意を示し、引き続き、両国で緊密に連携していくことを確認しました。
このあと林外務大臣は、日本時間の午後8時半すぎから、ワルシャワ市内にある避難民が滞在している施設を訪れました。

この中で林大臣は、避難民や施設の担当者から、受け入れのニーズや、入国後にどのような支援を望むかなど、直接、聞き取りました。

政府は、希望する避難民は大臣の帰国時に、政府専用機に乗せることにしていて、施設で聞き取った内容を踏まえ、受け入れに向けて詰めの調整を行うとともに、入国後の支援に反映させることにしています。
林外務大臣は、日本時間の午後11時ごろからは、避難民の支援活動を行っているUNHCR=国連難民高等弁務官事務所などの国際機関や、NGO団体の関係者と意見交換を行う予定です。

3日はウクライナとの国境付近や、日本人の保護などにあたっている現地大使館の連絡事務所を視察するほか、4日には、ポーランドの政府要人と会談する方向で調整しています。