ポーランドの女性 ウクライナからの避難者を送迎する取り組み

ウクライナから避難してきた女性や子どもたちをねらった人身売買などへの懸念が広がる中、隣国のポーランドでは女性たちが自家用車を使って避難してきた人たちを安全に目的地まで送り届けようという動きが広がっています。

この取り組みを続けているのはポーランドの首都ワルシャワ近郊に住むエラ・ヤルモルスカさんです。

ウクライナ側から避難してくる人たちの大半は女性と子どもですが、ポーランドとの国境で移動手段を提供しているのはほとんどが男性ドライバーでついていくことへの不安を訴える声も出ているということです。

こうしたことから、ヤルモルスカさんは、女性だけで送迎を行う活動を始め、いまではSNSで募った600人余りの女性たちが活動に参加しています。

ヤルモルスカさんたちは国境近くの避難所などで「女性による安全な無料送迎」と書かれたポスターを自家用車に貼って、およそ400キロ離れたワルシャワまでの移動を希望する人たちを募っています。

ヤルモルスカさんの車に乗せてもらった15歳の少年は、安心した表情を見せ、「かっこいいです」と話していました。

ヤルモルスカさんは「知らない男性の車に乗るのは怖いものです。少しでも安全に感じてもらうためにハンドルを握り続けます」と話していました。