NATO事務総長 “ロシアの部隊 撤収でなく再配置されている”

NATO=北大西洋条約機構のストルテンベルグ事務総長は31日、ベルギーのブリュッセルにある本部で記者会見し、ロシアがウクライナの首都キエフ周辺などでの軍事作戦を大幅に縮小すると述べたことについて「われわれの情報では、ロシアの部隊は撤収ではなく再配置されている。キエフなどへの圧力は続いており、今後さらなる攻撃が予想される」と述べ、警戒を怠るべきではないという考えを示しました。

またストルテンベルグ事務総長は、停戦交渉に臨むロシアの姿勢について「これまでのところ政治的に解決しようとする意思がロシアの側にはほとんど見られない。ロシアはウクライナへの軍事侵攻をやめず、町への砲撃を続け、部隊を再配置して東部への攻撃を強めようとしているようだ」と述べ、ロシア政府の真意を見極める必要があるとの認識を示しました。