国際的な人権団体 ロシア軍がウクライナで対人地雷使用を発表

アメリカに本部がある国際的な人権団体「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」は、ロシア軍がウクライナで、国際条約で使用が禁止されている対人地雷を使用したと発表しました。

それによりますと、地雷は28日、ウクライナ東部のハリコフ周辺でウクライナの爆発物処理の技術者が発見したということで、半径16メートルの範囲内の人を殺傷する能力があるとしています。

「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」の担当者は「こうした地雷は戦闘員と民間人を区別せず、この先、何年にもわたって人の命を奪う遺産となる」と述べ、ロシアの行動を非難すべきだと指摘しました。

人を殺傷することを目的とした対人地雷については、1999年に発効した対人地雷禁止条約で、使用や製造などが全面的に禁止されています。

条約にはこれまで、ウクライナを含む160以上の国と地域が加盟していますが、ロシアは加盟していません。