政府「キエフ」を「キーウ」に ウクライナ語に沿った表記

ウクライナの首都「キエフ」の名称表記について、政府は、軍事侵攻している側のロシア語に基づき適切ではないという指摘があることも踏まえ、今後、各省庁が作成する資料などでは、ウクライナ語に沿った「キーウ」に改めると発表しました。

「キエフ」の名称表記をめぐっては、自民党内から、軍事侵攻している側のロシア語に基づいていて適切ではないとして、ウクライナ語に沿った「キーウ」を用いるよう求める意見が出ていました。

これも踏まえ、外務省はウクライナ政府の意向も聴き取りながら、政府としての対応を検討してきました。そして31日、今後、各省庁が作成する資料などでは、ウクライナ語に沿った「キーウ」に表記を改めると発表しました。

また、ロシア語に基づいた表記になっているウクライナ国内のほかのすべての都市も同様にウクライナ語に沿ったものに改めました。

例えば、黒海沿岸にあるウクライナ最大の港湾都市「オデッサ」は「オデーサ」に、史上最悪の原発事故が起きた「チェルノブイリ」は「チョルノービリ」に、東部の「ドニエプル」は「ドニプロ」に変わります。

外務省は、今回の見直しとの整合性をとるため、今後、日本の大使館などが所在する各国の都市名が記載された在外公館法を改正する方針です。