東京都 新型コロナ 11人死亡 9520人感染確認 前週比3000人余増

東京都内の30日の感染確認は9520人で1週間前の水曜日より3000人余り増え、およそ1.5倍となりました。また都は感染が確認された11人が死亡したと発表しました。

東京都は30日、都内で新たに10歳未満から100歳以上までの合わせて9520人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。1週間前の水曜日より3000人余り増え、およそ1.5倍となりました。

30日まで4日連続で前の週の同じ曜日を上回っています。また30日までの7日間平均は7622.6人で前の週の121.1%でした。100%を超えるのは2日連続です。

都の担当者は「7日間平均はこの2日間を見ると上がっているが本当にリバウンドして増加傾向にあるかはもう少し見てみないと分からない。年度をまたぐ時期で移動が増えるのはしかたないがとにかく『密』を避ける行動を心がけてもらいたい」と話していました。

9520人を年代別に見ると「20代」が最も多く全体の19.2%に当たる1831人でした。65歳以上の高齢者は418人で全体の4.4%でした。

感染経路が分かっているのは3566人で、このうち最も多い「家庭内」は2434人と68.3%を占めています。

またこれまでの都の基準で集計した人工呼吸器かECMO=人工心肺装置を使っている重症の患者は30日時点で29日より1人減って32人でした。

一方、都は感染が確認された10歳未満と60代から100歳以上の男女合わせて11人が死亡したと発表しました。

10歳未満の人の死亡が確認されたのは初めてで、都によりますと自宅で意識のない状態で見つかって病院に運ばれたものの死亡し、その後の解剖で血液の基礎疾患があったと分かったということです。

死亡した11人のうち感染経路が分かっているのは6人で、家庭内と病院内、それに高齢者施設内がいずれも2人ずつでした。また11人全員に基礎疾患がありました。