東京大学 ウクライナの学生や研究者 一時受け入れへ

ロシアによるウクライナへの侵攻を受け、東京大学は、教育や研究の継続が難しくなった学生や研究者の一時的な受け入れを決めました。

渡航費用や月8万円程度の生活支援金、それに宿舎を無償で提供し、生活面でも支援することにしています。

東京大学によりますと、受け入れは、ロシアによるウクライナへの侵攻の影響で、安全に学んだり研究したりする環境が確保できなくなった学生や研究者が対象で、国籍は問わないとしています。

各学部や研究科などが提供できるプログラムを提示し、希望にあっているかなどを事前に審査したうえで、教員による研究指導を行うとしていて、期間は来年3月末まで、最大で数十人規模を想定していますが、今後の情勢に応じて柔軟に対応するとしています。

受け入れにあたっては、日本に渡航する際の在留資格の取得の支援や渡航費用の支給のほか、大学の宿舎を無償で提供するとともに、生活支援のため月8万円程度を最大1年間、支給する予定だということです。

また、日本語クラスの受講やカウンセリングなどの面でもサポートする方針です。

東京大学では、各学部や研究科、それに研究所の募集要項を30日以降、順次ホームページで公表する方針で、こうした学生や研究者の支援に充てるため「緊急人道支援基金」を設け、協力を呼びかけたいとしています。