ロシア制裁強化へ 暗号資産悪用防ぐ法律の改正案 内容明らかに

政府はロシアへの制裁強化に向けて暗号資産が制裁の抜け穴として悪用されないよう、法律を改正します。制裁対象者が第三者に暗号資産を移転することを規制するなど、その具体的な内容が明らかになりました。

ロシアに対しては欧米や日本は国際的な金融の決済ネットワーク、SWIFTから一部の銀行を締め出すなどの経済制裁を強化していますが、制裁対象者が保有する資産を暗号資産に換えるなどの制裁逃れの可能性が指摘されています。

こうしたことから政府は、制裁の実効性を高めるため今の国会に外国為替法の改正案を提出する方針で、その具体的な内容が明らかになりました。

それによりますと、制裁対象者が第三者に暗号資産を移転することを規制することや暗号資産の交換業者に対して、金融機関と同様に顧客の送り先が制裁対象でないかどうかを事前に確認するよう義務づけます。

これによってロシアが制裁の抜け穴として暗号資産を悪用できなくするねらいがあります。

政府としてはデジタルの面からの規制を厳しくして、ロシアへの制裁強化の姿勢をより鮮明にする構えです。