隣国退避の駐ウクライナ日本大使「日本への避難など支援強化」

ウクライナにある日本大使館の松田邦紀大使が28日、NHKのインタビューに応じ、ウクライナ政府と緊密に連携しながら日本への避難を希望するウクライナ人の受け入れなど、支援を強化する考えを強調しました。

ウクライナの首都キエフにある日本大使館の松田邦紀大使は、現在、隣国ポーランドの都市ジェシュフに退避して、在留邦人との連絡や日本への渡航を希望するウクライナ人の支援などを行っています。

松田大使は28日、NHKのオンラインインタビューに応じ「ウクライナ国内に住んでいる日本人とは連絡をとっているが、今のところ被害があったという報告はない」と述べました。

そのうえで「ウクライナ政府はしっかりと機能していて、人道支援や防弾チョッキやヘルメットなどの資機材の提供のために日々、連絡をとりあっている」と述べ、現在もウクライナ側と緊密に連携していると強調しました。

そして「短期的にはウクライナ人の避難民の受け入れなど、支援を拡大、強化していく。また中長期的には、復興支援や国際機関の改革などの分野でウクライナと日本がパートナーとして協力していくことが重要だ」と述べました。

一方、ロシアによる軍事侵攻について松田大使は「今回の事態は第2次世界大戦以来、人類にとって最大の危機であり悲劇だ。ロシアが国際社会の声に真摯(しんし)に耳を傾け、直ちに侵略をやめることを強く願う」と述べました。