ウクライナ ゼレンスキー大統領 世界にメッセージ 侵攻1か月で

ウクライナのゼレンスキー大統領は、ロシアの軍事侵攻から1か月となるのに合わせ、24日、世界に向けてビデオメッセージを公開しました。

この中で、ゼレンスキー大統領は、ウクライナ語で「私たちを破壊し地球から消し去ろうという試みに対する自衛の戦いはすでに1か月が経過した」としたうえで、「ロシア軍の当初の計画は侵攻後数日で失敗に終わった。彼らはウクライナ人が怖がり戦わないと考えていたが、それは間違いだった」と述べました。

続いてゼレンスキー大統領は英語で「これはウクライナに対する戦争というだけではない。ロシアが始めたのは自由に対する戦争だ」として「世界はこの戦争を止めなければならない」と訴えました。

そのうえで、「職場から、家から、学校から、大学から集まり平和の名のもとに立ち上がってほしい。広場や通りに出て姿を見せ声を上げてほしい」と述べ、世界各地でロシアへの抗議活動を行うよう呼びかけました。

ゼレンスキー大統領は、ロシア語でロシア国民にも呼びかけ「私たちはこの戦争を終わらせるため、あらゆる努力をしている。うまくいけば、あなたたちの子どもが私たちの土地に送り込まれ命を落とすようなことはなくなる。あなたたちの子どもたちを戦争から救ってほしい。戦争について真実を語ってほしい」と訴えました。

また、日本時間の24日夜からNATO=北大西洋条約機構やG7=主要7か国の首脳会議などが開かれることにも触れ、「われわれは意味のある進展を待ち望んでいる」としたうえで「自由は武装されなければならない」と述べ、飛行禁止区域の設定やさらなる武器の供与を求めました。