A.シュワルツェネッガー氏 SNS動画でロシア国民に呼びかけ

俳優で、アメリカ・カリフォルニア州の知事も務めたアーノルド・シュワルツェネッガーさんが、ウクライナへの軍事侵攻についてロシア政府が隠している真実に気づくようロシア国民に呼びかける動画をSNSに投稿し、18日夕方の時点で2000万回以上再生され注目されています。

「真実を広げるための手助けをしてほしい」

シュワルツェネッガーさんが17日、ツイッターに投稿したのは、ロシア語の字幕が付けられたおよそ9分の動画です。

動画の冒頭、シュワルツェネッガーさんは、子ども時代にロシア人の重量挙げの選手に憧れて以来、ロシア国民に親しみや尊敬の気持ちを抱いてきたと語っています。

そのうえで「長年の友人として私の話を聞いて欲しい」と述べ、ウクライナへの軍事侵攻により病院や市街地が攻撃を受けたことや、300万人に上る人たちが国外への避難を余儀なくされたことを説明しています。

そして「ロシア兵の中にはウクライナ人に歓迎されると言われた人もいるが、実際は家族と国を守ろうとする人々の激しい抵抗にあっている」と述べ、ロシア政府が国民や兵士にうそをついていると指摘しています。

さらに、シュワルツェネッガーさんはかつてナチス・ドイツの軍人だった父親がナチスに熱狂し、のちに罪悪感に苦しんだと述べたうえで「皆さんには、私の父のように『壊れて』欲しくない。これは違法な戦争です。真実を広げるための手助けをしてほしい」と呼びかけています。

この動画は18日午後5時の時点で2000万回以上、再生され、注目を集めています。