地震 宮城県 福島県【まとめ】18日の断水や交通などへの影響は

16日夜の地震の影響で最大震度6強を観測した宮城県と福島県では断水や停電などが続いているところがあるほか、東北新幹線が一部区間で不通となるなど交通機関に影響が出ています。

18日の復旧に向けた動きなど各地の状況をまとめています。

東北地方で3人死亡 214人けが(午後6時現在)

NHKが自治体への取材をもとにまとめたところ、この地震で東北地方ではこれまでに3人が死亡、少なくとも214人がけがをしました。死亡したのは震度6強を観測した福島県相馬市の60代の男性、同じく震度6強を観測した宮城県登米市の70代の男性、それに震度5強を観測した宮城県七ヶ浜町の70代の男性の合わせて3人です。
このほか少なくとも宮城県で102人、福島県で102人、岩手県で5人、山形県で4人、秋田県で1人の合わせて214人がけがをしたということです。

総務省消防庁によりますと、今回の地震で半壊したり一部損壊したりした住宅は18日午後の時点で、4つの県で合わせて186棟となっています。内訳は半壊が宮城県の1棟となっているほか一部損壊が福島県で103棟、宮城県で80棟、秋田県と山形県でそれぞれ1棟の合わせて185棟となっています。

【宮城県】

交通情報=福島県内も含む (午後5時半現在)

東北新幹線は地震により列車が脱線した影響で、栃木県の那須塩原駅と岩手県の盛岡駅の間の上下線で不通になっています。
これを受けて、JR東日本は、東北本線で臨時の快速列車を19日から21日まで3日間運行すると発表しました。このうち仙台駅と那須塩原駅の間で臨時列車を上下線それぞれ1日2本運行するほか、仙台駅と盛岡駅の間で臨時列車を上下線それぞれ1日1本運行します。
これを受けて、仙台駅東口から東京方面へ向かう高速バスは通常の3便から8便に増やして対応していますが、18日はすべての便が満席となっているほか18日午前の段階で19日も多くの便が予約で埋まっているということです。
【在来線】
宮城県内を走る在来線は、仙台空港アクセス線、石巻線、気仙沼線、仙石東北ライン、それに常磐線の山下駅と仙台駅の間で運転を再開しています。
東北本線は運転を再開しましたが、一部の列車に遅れや運休が出ています。
また常磐線は原ノ町駅と山下駅の間で19日も終日運転を取りやめます。
JR東日本は、常磐線の全区間で20日から運転を再開するとともに仙台駅と福島県のいわき駅の間で臨時の快速列車を運転する予定だということです。
宮城県と福島県を結ぶ阿武隈急行は設備の被害が大きいことから宮城県の槻木駅と福島駅の間の全線で当面運休することを決めています。

【高速道路】
宮城県内を通る東北自動車道と常磐自動車道は通行ができるようになっています。常磐自動車道は福島県の新地インターチェンジと南相馬インターチェンジの間の上下線で通行止めが続いていましたが、正午に解除されました。これにより、地震による高速道路の通行止めはすべて解除されました。

【航空便】
東北新幹線の一部区間の不通を受けて羽田空港と仙台空港を結ぶ臨時便が運航されます。
全日空は、18日が6便、19日から今月24日までは1日8便を運航します。
日本航空は18日から20日までは1日8便、今月21日は4便、22日は6便を運航します。航空各社によりますと、18日の臨時便はほぼ満席だということです。

断水 県内で約2万戸(午後8時現在)

宮城県内の各自治体によりますと、18日午後8時の時点で、少なくとも2万1000戸余りが断水しています。

市町村別にみますと、大崎市では1万100戸が断水していますが、一部では試験的に水を通しています。

ただ、さびなどが含まれ飲み水には使えない状態だということです。

市は、水の安全性を確認したうえで、19日午後までに全面的に解消することを目指しています。

美里町は全域の9245戸で断水していましたが、このうち小牛田地区の7317戸については徐々に水が供給され始めていて、18日中に小牛田地区内の全戸で復旧となる見通しです。

涌谷町では全域の5970戸が断水し、町は今月21日の復旧を目指しているということです。

このほか、栗原市が2759戸、角田市が1000戸となっています。

一方、山元町は18日午後7時までに断水が解消されました。

仙台市「り災証明書」の申請の受け付け開始 5月16日まで

「り災証明書」は、建物が被害を受け、民間の保険の支払いや公的な生活再建の支援を受ける際に必要となる書類です。仙台市は19日から各区役所で申請の受け付けを始めました。太白区役所でも午前8時半から受け付けが行われ、訪れた市民が被害の状況を職員に説明して、申請書に記入していました。
市は、申請を受けた住宅を今後調査して被害の程度を確認した上で証明書を発行することになります。
また今回申請した書類があれば、仙台市は災害ゴミの処理を無料で受け付けるということです。仙台市は「り災証明書」の申請を各区役所で5月16日まで受け付けています。

角田市が19日から災害ごみ受け付け開始へ

角田市の災害ごみの受け付けは、角田中央公園の東側駐車場に仮設置き場を設けて受け付けます。期間は土日祝日を含む19日から今月31日までで、午前9時から午後4時までです。り災証明書やり災届出証明書があれば無料になるということです。また、燃やせるごみは仙南クリーンセンターに、燃やせないごみは仙南リサイクルセンターに持ち込むこともできます。受け付け期間はいずれのセンターも今月20日から来月15日までの祝日を含む月曜日から金曜日と、第3日曜日です。さらに角田市は、市役所でり災証明書の申請の受け付けも行っています。

蔵王町は20日から災害ごみ受け付け開始へ

蔵王町は被災した家庭から出た廃棄物の受け付けを20日以降無料で始めます。袋に入らない大きさの廃棄物が対象で、木製の家具などの燃えるものは角田市にある「仙南クリーンセンター」で、窓ガラスなどの燃やせないものは町内にある「仙南リサイクルセンター」でいずれも20日から今月31日まで受け付けます。また屋根瓦やブロック、大量の食器などは「ふるさと文化会館」の駐車場に仮置き場を設けて今月21日から31日まで受け付けます。

商業施設などの状況(午後1時現在)

「みやぎ生協」はセラビ白石店が建物に被害が出て休業していて、再開は来週の中ごろになるとしています。
「ヨークベニマル」は、古川南店が休業していて再開時期について検討を進めています。
「イオン東北」は富谷店が食料品売り場のみ、石巻店が食料品と医薬品の売り場のみ営業しています。ほかの服飾などの売り場の再開の見通しはたっていないということです。
仙台市のデパートの「仙台三越」と「藤崎」はいずれも通常通りの営業となっています。

【福島県】

停電 相馬市内はすべて復旧(午後0時半)

東北電力ネットワークによりますと、相馬市などで起きていたおよそ600戸の停電は午後0時半ごろまでにすべて復旧したということです。

断水 約1万3000戸余 自衛隊が給水も (夕方時点)

福島県相馬市周辺で、水道水を供給している相馬地方広域水道企業団によりますと、地震から2日近くがたつ今も、相馬市で6081戸、新地町で3145戸、南相馬市鹿島区で4182戸の合わせて1万3408戸で断水しているということです。
企業団は復旧を進めながら随時送水を始めているため、実際に断水している戸数は少なくなっている可能性があり、全面的な復旧については「20日中を目指したい」としています。
相馬市では地震によって配水管が損傷するなどした影響で広い範囲で断水が続いていて、市や自衛隊などが給水車を出して、対応にあたっています。このうち、相馬市山上にある山上小学校では自衛隊が給水を行っていて、雪が降る中、ポリタンクやペットボトルなどをもった住民が訪れ、水を受け取っていました。給水に訪れた70代の女性は「きょうも水が止まっていて、炊事をしたりものを洗ったりできず困っています。いつ復旧するのか分からず不安です」と話していました。

南相馬市では地域のホテルや旅館が浴場を無料開放

震度6強の揺れを観測した福島県南相馬市の鹿島区や周辺の相馬市、新地町の一部の地域では断水が続いていることから、南相馬市は市内のホテルや旅館などに協力を依頼して浴場を無料で開放しています。
南相馬市によりますと浴場やシャワーを無料で利用できる施設は午後5時時点で8か所あり断水している間はこうした対応を続ける予定だということです。

相馬市では雨漏り対策用にブルーシート配布(午後6時まで)

県内は19日にかけて雨や雪となる見通しです。相馬市では午前中に降った雨で屋根が壊れた住宅で雨漏りが起きていていることから、市は坪田宮東の防災備蓄倉庫で雨漏りの対策に使ってもらおうとブルーシートを配布していて、多くの市民が受け取りに訪れています。

り災証明の申請受け付けも始まり窓口が混雑するところも

震度6強の揺れを観測し、多くの住宅に被害が出ている国見町の役場では、17日から申請の受け付けを始めています。また、家具などの被害の証明書の受け付けも行っていて、それぞれの窓口には多くの人が訪れて順番を待っていました。国見町税務課の吉田義勝課長は「臨時の窓口を5つ設けて対応しています。迅速に進めていきたい」と話していました。

南相馬市 災害ごみの搬出の事前申請も開始 (午後2時半)

南相馬市では住民が災害ごみを出す際に必要となる事前申請の受け付けを18日から始めました。このうち鹿島区の庁舎には多くの人が訪れ、午後2時半までに65件の申請を受け付けたということです。
訪れた人は住宅の被害状況などの写真を担当者に見せた後、引き取ってもらうものや氏名、住所などを申請書に記入していました。

スーパーや商業施設の影響(18日午前時点)

「イオン相馬店」(相馬市)は休業しています。
「ヨークベニマル」は野田店(福島市)保原店(伊達市)相馬黒木店(相馬市)の3店舗で休業しています。
「リオン・ドール」は、鎌田店(福島市)と矢吹店(矢吹町)の2店舗で休業しています。
「いちい」は、鎌田店(福島市)を18日まで休業していて、19日から営業を再開する予定です。
「ザ・モール郡山」(郡山市)では食品売り場は通常通り24時間営業をしていますが、そのほかの専門店などは休業しています。再開には1週間から2週間程度を見込んでいるということです。
「エスパル福島」(福島市)は、一部の土産物店や雑貨店などが休業しています。