「精神的限界近いが自由守るために戦う」キエフ在住の20歳女性

ロシア軍からの攻勢が強まるウクライナの首都キエフに住む20歳の女性がNHKのオンラインインタビューに応じ、現地の緊迫した状況などを証言しました。

キエフに住む音楽教師のアナスタシア・グリゴルチュクさん(20)は日中は自分で買い物に行けないお年寄りに薬や食料品を届けるなど、市民が参加する「領土防衛部隊」の活動をしています。

17日の取材ではインタビューの冒頭のおよそ10分間だけで3回爆発音が聞こえ、窓の外を心配そうに確認してました。

グリゴルチュクさんは「大きな駅や橋など重要拠点はいつ攻撃されてもおかしくないので近づかないようにしています。朝の始まりは不安な気持ちでいっぱいで精神的な限界が近づいていますが、戦争で命を落としたウクライナ人の死をむだにはできません。自由を守るために戦いたい」と語りました。

そのうえで国外などに避難せずキエフにとどまっている理由については「私たち若者にはここに残ることが危険でも力になれることは全部やろうという意志があります。私には健康な体があるのでできるかぎり国のために戦ってくれる兵士をサポートしたり、お年寄りに食料や薬を届けるボランティアをしたい」と話していました。