“病院がロシア軍に占拠され 人質約400人” ウクライナ副首相

ウクライナ政府は16日、ロシア軍による激しい攻撃が続く東部の都市マリウポリで、病院がロシア軍に占拠され、患者や医療スタッフなど合わせておよそ400人が人質になっていると発表し、ロシア側を厳しく非難しました。

これはウクライナのベレシチュク副首相が16日、会見で明らかにしたものです。

それによりますと、ロシア軍による激しい攻撃が続く東部の都市マリウポリで、15日に病院がロシア軍に占拠されたということです。

患者や医療スタッフなど合わせておよそ400人が人質となっているほか、ロシア軍が病院の中から外に向けて銃撃を行い、周囲の市民の避難も困難になっているとしています。

ウクライナ政府は、マリウポリに「人道回廊」と呼ばれる避難ルートが設置されたあとも、ロシア軍による攻撃が続き、多くの市民が取り残されているとしています。

病院の占拠を受け、ベレシチュク副首相は「このような状況では人を避難させることは不可能だ」と述べ、ロシア側を厳しく非難しています。