「1秒当たりほぼ1人 ウクライナの子ども難民に」ユニセフ

ユニセフ=国連児童基金は15日、ウクライナからこれまでに150万人を超える子どもたちが国外への避難を余儀なくされたと発表しました。
ユニセフの広報担当者は「1秒当たりほぼ1人のペースでウクライナの子どもたちが難民になっている」と述べ、強い危機感を示しました。

ユニセフの発表によりますと、ロシアによる軍事侵攻が始まった先月以降、これまでに150万人を超える子どもたちが国外への避難を余儀なくされたとしています。

平均すると一日当たり7万5000人以上の子どもたちが国外へ避難し、「1秒当たりほぼ1人のペースでウクライナの子どもたちが難民になっている」と強い危機感を示しました。

さらに「この難民危機は第2次世界大戦以降、前例のないスピードと規模で、収束に向かうサインは見受けられない」と指摘しています。

ウクライナから国外に避難した人の数について、UNHCR=国連難民高等弁務官事務所は15日の時点で300万人を超えたと発表していて、このうちのおよそ半数が子どもということになります。

ユニセフは「近隣国に避難した子どもたちは、家族の離散や暴力、性的搾取や人身売買の深刻な危機に置かれている」として一刻も早い事態の収拾を訴えました。