去年1年間の自殺者 全国で2万1007人 女性は2年連続増加 厚労省

去年1年間に自殺した人は全国で2万1007人で、女性は2年連続の増加となったことが分かりました。
厚生労働省は、新型コロナウイルスの感染拡大による生活不安や環境の変化などが影響していると分析しています。

厚生労働省は去年1年間に自殺した人についての確定値を15日、公表しました。

それによりますと、去年の自殺者は全国で2万1007人とおととしより74人、率にして0.4%減少しました。

年間の自殺者数は2010年以降減少傾向が続いていましたが、おととしは前の年より増加していました。

去年の自殺者を男女別でみると、
▽男性は1万3939人と、おととしより116人減少しました。
一方、
▽女性は7068人と、42人増えて2年連続で増加しました。

年代別では、
▽50代が3618人と最も多く、おととしより5.6%増えました。
▽20代は2611人と3.6%増加しています。
また、去年自殺した子どもは、
▽小学生が11人、
▽中学生が148人、
▽高校生が314人で合わせた人数は473人となりました。

これはおととしと比べて26人減りましたが、1980年に統計を取り始めて以降、2番目に多くなっています。

厚生労働省は、新型コロナウイルスの感染拡大による生活不安や環境の変化などが影響していると分析していて「1人で悩みを抱えずにためらわずに支援機関や自治体などに相談してほしい」と呼びかけています。